それはまるで体育教師が、気合いを入れて理科を教えているようだ。何が何でも分かって欲しいという気持ちで授業をやる。時にムキになったり傲慢になったりもする。 自分がかつて生徒だった時代に、こんな先生がいてくれたらというイメージで授業をやっている。自分が面白いと思わないものは、生徒もつまらないだろうと思って、ユーモア命の授業をする。絶対に理解して欲しい場面では特に真剣勝負でやる。 テスト問題もユーモアのある問題を出す。点の取れない生徒にも配慮して、何か書けば必ず点が貰える問題を出す。それがボーナス問題の始まりです。また、誰もやったことのない授業を試みる。冬眠実験はカエルやトカゲを氷水に突っ込む。ダンゴムシの迷路実験で2時間つぶす。動物の生殖の勉強では、ウニやカエルなんてどうでもいい。肝心の人間という動物の生殖について5,6時間もかけて性教育をする。 生徒の一番苦手な電流は、日本全国で私だけがやっている?ある工夫(それは秘密)によって、生徒が夢中にやっているうちに、自然と解くコツが分かってしまう。このように様々な工夫とユーモアで、理科好きが一人でも増やせたらと願っています。 *2016年、工夫の秘密を教えます。日本初の電流検定、略して「電検(でんけん)」というものを編み出しました。詳細はこちら→ |
学年通信新年号に寄せて