奇跡の榛名高原学校

高原学校第一日目、バスが榛名のビジターセンターに近づくにつれ視界が20メートル10メートルという風にだんだんと悪くなっていきました。バスの駐車場ではひどい濃霧でした。いや霧と言うより雲の中でお昼を食べました。すばらしい湖の景色が見えるはずが全く何も見えませんでした。入校式が終わり、いよいよカッター訓練です。霧が深いために出来るだけ桟橋から離れないように気を配りながら少し離れては近づき離れては近づき、カッターの基本を練習しました。桟橋から50メートルも離れると帰って来られないに不安にかられました。桟橋に帰るための目印は水銀灯だけです。ほかのクラスのカッターはほとんど見えませんでした。真っ白でほとんど何も見えない霧の中でカッターをこいだのは初めてでした。逆に言えば非常に幻想的な湖で、神秘的な雰囲気がありました。

夜はキャンプファイアーです。盛大な花火の打ち上げから始まり、キャンプファイヤーについての説明、遠き山に日は落ちてを歌って、いよいよ火の神が入場しました。校長先生ふんする火の神からありがたいお言葉(祝詞)を頂きました。その言葉を聞き、生徒たちは厳粛な雰囲気の中、笑いをこらえるのに大変でした。その後、火の女神から火の守りへ四つの火が与えられました。

第二部では、未成年の主張で盛り上がりました。みんなノリノリになり、発表者が何か言うとそれに対して敏感にリアクションがありました。そして、卒業生からのメッセージが紹介され、みんなから極秘で集めた生徒の声が紹介されました。でっち上げられたメッセージなどにより、やむなく長い長いフォークダンスが始まったのです。フォークダンスの厳しさを初めて知った日でした。

二日目の午前中は、二度目のカッター訓練でした。二年生とは違い、やはり非力なせいでカッターの進むスピードは遅いようでした。時より強い雨の降る中、予定通りカッター訓練が出来ました。昨日のような霧はありませんでしたが寒さに震えました。午後は、榛名湖畔一周のウォークラリーでした。五人ぐらいのグループで七カ所のチェックポイントを通りクイズなどを解きながら楽しくゴールできました。

夜は、室内レクリエーションでした。最初の借り物競走では、T君が「かっこいい男の子」という条件に当てはまる人を捜し、何を血迷ったかゴールから最も離れた私の所にやって来て、後ろ向きの片足ケンケンをやらされ、途中足がつりゴール寸前に見事に転倒してしまいました。風船をうちわであおぎながらやるリレーではアンカーが私で見事に優勝しました。二組のS先生は、うちわであおぐ振りをして鼻息も利用していました。ひどいのは一組のY先生や二組のS先生がゴールしようと必死になっているいるときに、反対側からうちわで仰いでいるひどい先生がいました。(わたしのこと)次のジェスチャーゲームが傑作でした。一組の題名はガイドさんでした。バスを表すジェスチャーが次第に変化しいつの間にかタンスに変わってしまいました。二組の題名はゴールキーパーでした。ゴールキーパーがバレーボールのブロックに変わりやがて水泳の飛び込みに最後は腹すべりに変わりました。我が三組の題名は野球でした。途中でまきわりに変化しましたが何とか正解しました。

バカ受けしたのが最後に特別出演の先生チームでした。題名はタイタニックでした。私はS先生から引き継ぎK先生に伝えました。その後A先生そして最後のT先生に伝わりました。答えはシンクロナイズドスイミングになってしまいました。大爆笑でした。後でビデオを見た結果、私からおかしくなっていたようです。実は私はタイタニックの最後の場面が有名だということは知っていましたが、どういう場面かは知らなかったのです。私がジェスチャーしたのは苦し紛れに「カッパの屁」と言ってしまいました。
私も過去七度ぐらい高原学校に来ましたが、これほど盛り上がった室内レクリエーションはほとんど記憶にありませんでした。

S中学校が、初めて一年生で高原学校を実施しましたが、一人一人が5分前行動を心がけ、いつの間にか10分前行動になり、食事係の人は先生たちが何も言わないうちに準備を始め、いつの間にか食べる用意が出来ていました。各担当の先生方も一年生のために、とにかく思い出に残る楽しい高原学校にさせたいと、工夫に工夫を重ね相当前から計画を練っていきました。私はキャンプファイヤーの担当でしたが、今では伝説になっている二年前の高原学校をもとに、アレンジを加え史上最高のキャンプファイヤーが出来たと自負してます。「来たときよりも美しく」というスローガンが高原学校にあります。この言葉の意味は来たときよりも校舎や庭を綺麗にして帰りましょうという意味だけではありません。消極的だった自分が積極的に変わり、大きな声を出すのが恥ずかしいと思っていたのが平気で声が出せるようになり、自分勝手だった自分が人のことを考えられるようになったする。つまり来たときよりも心が美しくなると言うことです。三組の生徒一人一人が高原学校を経験することにより、よりたくましく成長してくれたことを確信します。

生徒の作文より
キャンプファイヤーも、未成年の主張も楽しかったです。何より良かったのが、給食当番で先生に言われず私たちだけでどんどん出来たことです。本当に私たちの高原学校は、最高だと思います。

二日目のカッターもカイが波に流されそうになりました。女子の場所をやってみたら、女子の場所の方が向いている気がしました。

室内レクでは思った以上に盛り上がり、声がかれた人もいました。雑巾リレーで私は足をひねってしまったけど、とっても楽しかったので良かったです。キャンプファイヤーでは、未成年の主張は盛り上がったのですが、フォークダンスはとても大変でした。根本先生は厳しく、フォークダンスの曲を十回ぐらい流していました。

キャンプファイヤーでフォークダンスを何度も繰り返して踊ったので、次の日は肩と腰が少し筋肉痛になってしまいとても大変でした。来年も高原学校に行きたいけれど行けないのがとても残念なくらいです。本当に楽しい高原学校でした。

最後の夜、何と言っても室内レク。室内レクリエーションは、凄く盛り上がって楽しかった。借り物競走でT君が一番かっこいい男子で根本先生を選んだときが超おもしろかった。風船リレーでは、最後に根本先生が、S先生のじゃまをしたときが、おもしろかったです。高原学校は本当に何から何まですごーくたのしかった。

僕は、高原学校は少しは寒いと思っていましたが思っていたよりも寒かったです。次にカッターに乗りました。初めてだったので、みんな逆に乗っていて船の向きも逆でした。

部屋に戻り、みんなでウノやトランプをしました。ウノ君に「ウノ」というと怒ります。

僕は、高原学校に行ってみて、多くのことを学んだと思います。それから、いい思い出になりました。僕が学んだと思うのは、集団生活での態度や礼儀などだと思いました。僕は、高原学校に行って本当に良かったです。それから高原学校で学んだことはこれからの生活で役立つといいと思いました。

一日目のカッターは、霧が舞っていて少ししかできませんでした。その日は、水銀灯の明かりさえもぼやけていて、ほかのクラスのカッターも、幽霊船みたいでした。二日目は、時間が長かったお陰で湖をほぼ一周できました。榛名富士も昨日より、はっきりと見えました。

カッターに乗れて良カッター、カッターは難しカッター、四組にカッターの競争でカッター、カッターはおもしろカッター、ちょっと寒カッター。