君よ、人の序でに生きることなかれ
<卒業記念特別寄稿> 根本満

「たった一人しかいない自分を、たった一度きりの人生を、本当に生きなかったら人間に生まれてきた甲斐がないじゃないか。」(山本有三・路傍の石より)

自分は一人、人生は一度、やるときは今
これは山本有三の言葉から私が導き出した言葉です。

自分がアリでもなく、カマキリでもなく人間として生まれてこられる確率は数億分の一、いや、もっともっと奇跡的なものかも知れません。そして、限られた人生、いつ死ぬかわからないが掛け替えのない人生、たった一度の人生。ならば、悔いの残らぬよう完全燃焼で自分にしかできない生き方をしようじょないか。

他人が自分の事をどう思おうと関係がない。人の目を気にせず自分がいいと思った人生を送ろうじゃないか。そのためには、やらなければならない。頑張らなければならない。力の限り努力しなければならない。

いったいいつ、頑張ったらいいのか。

そんなの決まっている。

今しかないのである。

他人の人生ではない。自分の人生である。

人生という大舞台で、主役は「私」なのです。

人生というドラマの中で主人公は「自分」なのです。

君よ、人の序でに生きることなかれ

他人の意見に左右され、他人が自分をどう思っているかという事ばかりに

気を配り、他人のやる事を真似する。

そんな馬鹿げたこと、自分を失うようなことはやめてください。

無限の宇宙の中で、たった一人だけの、あなただから。

大切な大切な、あなただけの

たった一度きりの人生なのだから