部活動顧問の私は鬼である。部活動は教師にとって義務ではない、ボランティアである。給料にも関係ない。しかし、生き甲斐である。希望入部制の今日、やる気の無い生徒はやめればいい。だから、私は部活動には厳しい。その代わり、やり通したら絶対に後悔させたくない。たくましい人間にする。 私は小さい頃、よくチビとバカにされた。それ以来、自分より背の大きい奴には勉強も運動も負けてたまるかと思うようになった。負けず嫌いな性格が今までの自分を支えてきた。 貧乏人の5男坊として生まれ、兄と殴り合いの喧嘩をしたお陰でハングリー精神が身に付いた。「俺のようなチビでも背のでかい奴には負けない」「いつか俺をバカにした奴らを見返してやりたい」「高校のくず教師に、自分が熱血教師になることで復讐したい」 生徒達に「やればできる」ということを教えたい。こうしてチビの私が一番不利なバレーボールを始め、教師になって生き甲斐としての部活動に情熱を傾けた。 |
私と部活動(PTA新聞に寄せて)